銀行員は営業店と本部、どちらがいいのか?

こんにちはbondです。

このブログでは、銀行員のキャリアについて情報提供を行っています。

「メガバンクに働いていて配属希望を出すのですが、営業店と本部どちらがいいのか知りたいです」

という疑問にお答えします。

  • この記事の内容
    • 営業店と本部の業務内容の違い
    • 営業店と本部の働き方・待遇の違い
    • 本部で働くためのヒント

営業店と本部の業務の違いは?

  • 営業店

銀行の支店。メガバンクは法人(オーナー)と個人業務の担当が分かれています。

今は職種の境界は少なくなりましたが、以前の総合職として入社した行員は基本的に法人担当でした。

店の規模にもよりますが、営業店の業務は基本的に同じなので慣れれば楽かもしれません。が、ストレスで辞める人が多い職場であるのも事実です。

支店は独立したコミュニティで人間関係で悩む方が多く、異動で頻繁に人が入れ替わるので、社交性がある人に向いています。

  • 本部~企画業務~

ここからは本部業務を大まかにご説明します。

まずは企画業務からご説明します。銀行全体の経営企画から、営業商品ごとの企画、店舗ビルの管理など、様々な業務があります。(実際、部署が異なるとお互いの業務を知らないことが多いです)

出世の面では、経営企画は業務柄、部長・役員とも距離が近く出世の機会があります。
(逆に失敗して、ダメ社員と認識されてしまう可能性もあります。。あまり見たことないですが)

その他の本部企画は、前述の通りマニアックな業務が多く、エリートというよりは職人の印象。
(私も本部に10年近くいて役員と接する機会は皆無だったので職人型だったと思います)

  • 本部~審査業務~

その名の通り、営業店から申請される融資案件が返済されるかを審査する部署です。

まず、私の周りで審査に行きたいという人を見たことがありません・・・

理由としては忙しい、評価を実感しにくい、ミスが許されない、が挙げられます。

  1. ミスが許されない
    審査が甘いと融資が回収できない=銀行の損失となります。銀行全体としては一定の引当金を積んで備えてはいますが、当時の審査が正しかったのか監査を受けます。
    (貸し倒れが発生すると、「赤紙(あかがみ)」という監査からの訓戒があるという噂も)
  2. 忙しい
    営業店が申請する玉石混交の案件を審査するのは本当に大変です。
    (年度末になると常に100件以上の申請案件を常に抱えている担当者もいます)
    お客様の資金繰りに関わる大事な案件ですので、営業店からプレッシャーもかけられます。
  3. 仕事が評価されにくい
    お客様から感謝される、大型案件で多額の手数料を獲得、といった目に見える実績がないので、仕事に対する評価を感じにくいです。
    ただ、そういう部署だからこそ、人事上は高評価な人が多いのも事実。

上記の理由から審査に行きたい人が少ないのですが、優秀な方も多く、沢山の融資案件にも関わり身につくことも多いです。

希望者は少ないので、とにかく本部に行きたい人は希望を出してみるのもありです。

  • 本部~事務業務~

融資や決済の事務を行う部署。

管理職を除けば定型業務が多く(型どおりにやることが大事)、比較的リラックスした環境です。

私は関わった経験がないので書ける情報が少ないですが、「プライベート大事にしたい」という同期が異動希望を出していました。。

  • 本部~フロント業務~

前述の本部業務は社内業務が中心ですが、お客様に訪問する部署もあります。
「本部フロント」と呼ばれる、営業店のサポートとして専門商品を提案する業務です。

富裕層向けの資産運用商品や大企業向けの資金調達商品・アドバイザリー等、様々な商品があります。

出世の面では、本部フロント内で部署間格差があり、部署次第です。部署間の異動も多いため、運とタイミングに左右されます。

メガバンクの専門家なので、国内ではその分野で一番詳しいというレベルが求められ、転職も比較的しやすいです。

私の場合で言えば、メガバンクからの転職活動時に、新卒で入社できなかった会社からメガバンク以上の待遇でオファーを頂けました。
(メガバンクからの転職活動については別の機会に記事したいと思います)

営業店と本部、どっちで働くのが良いか?

営業店と本部の大まかな業務を紹介しましたが、実際どちらが良いのでしょうか。各人の考え方によりますが、可視化しやすい待遇面を比較しました。

  • 営業店の待遇

まずは営業店の特徴をご紹介します。

  1. 事務作業が多い
    営業店の業務=事務、というほど事務作業が多いです。
    免許事業かつ巨大組織を運営するには細かいルールがあり、営業店の社員はルールの確認・遵守に忙殺されます。(その分事務処理能力は飛躍的に向上します)
  2. 拘束時間は短い
    働き方改革の影響で、支店の施錠時間(=最終退行時間と呼びます)を●時までにする、といった目標があります。
    もちろん自宅で仕事はNGなので、早く帰れて自由時間は増えます。
    残業代は減りますが、自由時間で副業する人もいるようです。
  3. 専門スキルは身に付きにくい
    銀行のルールは良くも悪くも銀行独自のものなので、汎用性は低いです。
    銀行員は賢く、スキルセットが高い人も多いですが、転職活動で他社の目に留まるスキルを身につけることは難しい印象です。
  • 本部業務の待遇

続いて、本部業務の待遇です。

  1. 事務作業は(比較的)少ない
    ルールを作る側なので、単純作業は営業店より少ないです。
    数か月から数年のプロジェクト単位で動くので毎日忙殺されることは少ないです。
  2. 拘束時間が長い
    営業店との打ち合わせは朝一か夕方で、その前後に打ち合わせで出た宿題に取り掛かるので、拘束時間は長くなります。その分残業代がつき、年収があがります。
  3. 専門スキルが身に付く
    新しいことをやるので、勉強が業務の面もあります。
    「国内初のスキーム」や「日本最大の案件といった成果は職務経歴書に書きやすく、転職活動にも有利に働きます。
  • まとめ

個人の価値観によるため、一概にどちらがいいとは言えませんが大まかに分けると以下です。

本部 :銀行で出世したい、沢山給料が欲しい、転職したい人

営業店:会社に頼らず副業で稼ぎたい、プライベートの時間を最優先で確保したい人

個人的には5年目くらいまでは本部で働いて会社のメリットを最大限享受することをお勧めします。
(若手が本部勤務するメリットは別の機会に記事にしたいと思います)

本部で働くためのヒント

では、本部で働くためにはどうすればよいのでしょうか。正解はないですが、私の10数年の勤務経験を踏まえてヒントをご説明します。

  • 人事の仕組み
    メガバンクの人事異動となると、人数が多すぎて人事部が各人を丁寧に評価し、希望を聞くのはかなり大変な業務と考えてください。
    人事部担当者ができることは自身が担当する支店・部署の支店長・部長からヒアリングして担当範囲内で配置する程度です。支店長・部長は人事担当者よりも上の役職のため、ヒアリングにも気を遣います。
    支店長・部長も大きな組織だと何十人も評価するため、正直担当者が考えているほど、見られていないと思ってください
  • とにかく希望を出す
    人事の仕組みを踏まえると、「とにかく希望を明確に伝える」ことが最優先です。
    カウンセリングシートのような人事部が設定した公式な制度だけでなく、雑談で希望部署の話をしたり、アピールし続けてください。
    アピールして初めて異動という社内移籍市場に出ることができます。
  • 資格取得
    無事に社内移籍市場に出られても受け入れる本部側にもアピールしなくてはいけません。
    人事部が本部に売り込むわけですが、忙しい人事部でもアピールしやすいのが資格です。
    資格取得までの努力が・・といったプロセスは重要ではなく、資格がある人とない人で選ぶならある人のほうがまし・・くらいと思ってください。
    個人的には証券アナリスト、TOEIC800~900あれば十分です。
  • 日常業務で特徴をアピール
    これは人事部というより支店長・部長が人事部にアピールしたいと思わせるためのやり方です。
    実績の上がりやすい担当先で業績貢献する、単純事務やおしゃべりは苦手だけど理解は早い、とか支店内での自分の立ち位置をセルフブランディングしてください。
    私は、新人の時から「一聞いたら十理解できる」みたいな立ち回りをしていました。
    (大体は知ったかぶりで、後でこっそり調べるのが日常茶飯事でした 笑)

人事や上司は意外と見ているようで見ていないということ。
普段の業務で多少失敗しても全然問題ありません。したたかに立ち回ってください。

まとめ

長文をお読みいただきありがとうございました。

本記事では営業店(銀行の支店)と本部(本社)の業務内容や待遇の違いについて解説しました。

  • 本部では給与や出世の機会が増える一方、営業店では自由時間を確保できる可能性が高い
  • 本部への異動を希望する場合、希望を明確に伝え、資格取得、特徴のアピールが役立つ

メガバンクも年次に捉われない評価体系等、若手活用に向けた施策を打ち出していますが、組織が大きい以上、人事部任せではなく自発的にキャリア形成を行う必要があります。

本記事が若手社員や学生のキャリア選択のお役にたてれば幸いです。

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